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「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」~その2~

の話の続き。

今回の展覧会にはたくさんの模型や図面と併せて、

原寸大の「家」の(一部)の模型が展示されています。

清家清氏設計による『斎藤助教授の家』です。

清家清氏は、たくさんの住宅作品を残していて、

1952年に東京都大田区に建築された(2008年に解体されています…)『斎藤助教授の家』もそのひとつ。

障子やガラス戸、雨戸が天井と同じ高さまであって、

とっても開放的な建物です。

スッキリした室内は居心地がよく、

ついつい長居してしまいそうな印象でした。

中でもわたしが「いいなぁ」と思ったのは、

模型の中に設置されているオリジナルの椅子に座ったときのくつろぎ感。

空間の間仕切り代わりにもなっている背の低いキャビネットとのバランスがちょうどよくて、

ぐるっと室内を見まわした時に不思議と落ち着くのです。

家具の配置を考えるとき、

どうしても平面的に考えてしまいがちなのですが、

改めて空間のことを立体的に考えなきゃダメだなぁと思いました。

足を運ぶ機会があったら、

ぜひ室内(模型内)で立ったり座ったりして見てください。

空間の居心地の良さについて何か感じることがあるはず!

443kikaku | なかむらよしみ

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※写真

斎藤助教授の家、模型の内部の様子。

見学者の方が写りこまないようにがんばった結果、

 

《リンク先一覧》

1918年生まれ。

たくさんの住宅作品がある建築家。

2017年7月19日(水)から2017年10月29日(日)まで東京国立近代美術館で開催中の企画展。

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