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イスラム建築の特徴って?


前回のブログでサラッと「イスラム建築の特徴のひとつである幾何学模様のモチーフ」などと書きましたが、イスラム建築にはいろんな特徴があるんですよね。

『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』によると、イスラム建築の特徴としてこんなことが挙げられていました(一部補足しています)↓

■仕上げ材

スタッコ、テラコッタ、彩釉タイル、石パネル

■架構 ~建物内部の形~

尖頭形,馬蹄形,多弁形のアーチ、ボールト、スキンチ、ペンデンティブ、ドームなどの曲面構造

■装飾

アラビア文字で綴った『コーラン』の聖句や、抽象的な幾何学文様、植物文様などを浮彫、透かし彫、モザイク、象眼

比較的耳慣れた言葉でいうと(解説は『デジタル大辞泉』による)

・幾何学模様:直線と曲線によって構成された抽象的模様。

・アラベスク:アラビア風の装飾模様。文字・蔓草(つるくさ)・幾何学図形などを図案化したもの。唐草模様。

・カリグラフィー:欧文の文字を美しく書く技術。

幾何学模様(アラベスク)

アラベスク

カリグラフィー

模様の名前や意味を知らなくても楽しめますが、

ちょっと知識をつけると見学がより楽しくなります。

イスラム模様や中国のデザインについて学ぶべく、

最近はシルクロードについて書かれた本を読んでいます^^

443kikaku | なかむらよしみ

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※写真 上から

1枚目

外壁に金文字で記されたカリグラフィー

2枚目

前回のブログにも掲載した礼拝堂内の装飾。

五芒星、六芒星をはじめとした幾何学模様で彩られています。

3段目

礼拝堂2階部分に見られたアラベスク。

アラベスクは『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』によると、

「連続模様の一種。もと小アジアでギリシア・ローマ時代に使われていた植物連続文様。

イスラム美術の主要な装飾モチーフとして使われて様式化が進み,独特の装飾文様として完成,イスラムの代表的な文様となった。

これがルネサンス以降西洋の建築,工芸の装飾に採用されたことから,「アラビア風の」という語義をもつこの名称がつけられた。

アラベスク文様は左右上下に連続することが必須条件で,そのモチーフは植物,幾何学図文に限らず,動物,人物,架空動物なども自由に使われている。

とりわけ西洋のアラベスクは,人物裸像,仮面,架空動物,植物,細密な植物連続文様のイメージが強い。」

とのこと。

バレエのポーズや音楽用語としての「アラベスク」も元々はこの装飾を指す言葉が取り入れられた結果だそうです。

4段目

室内にあったカリグラフィー。

カリグラフィーは元々ギリシア語の「美しい文字」という言葉が語源だそうです。

 

《リンク先一覧》

オスマントルコ様式で建設されたモスク。

4名以下であれば予約不要で見学可能。

個人の写真撮影は見学者や礼拝中の方を被写体にしなければOK!

礼拝をする場所ですから、肌の露出や体の線がハッキリわかる服装はNGです。

女性はスカーフをご持参くださいね!

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