インテリアの相性を考える ~その2 似た者同士、重さ編~
- yoshiminakamura
- 2017年9月15日
- 読了時間: 2分

前回ダイニングテーブルが決まったところまでお話しました。
テーブルは既に持っている家具と同じ材質(同じ種類の木材)を使った物を選んで、空間全体のバランスを取りました。
椅子とテーブルの相性も、同じ素材の物を選べば合わせやすいですね。
ところが、相談者の方はプラスチック製の椅子を使いたいとのこと。
さて、どうしましょう??
素材を合わせられないなら、色を合わせるか、形を合わせるか、、、
テーブルの天板の色は暗めのブラウン。
形はスッキリとした長方形。
茶色いプラスチック製の椅子はそもそもあまり見かけないですし、
角ばった椅子もあんまりありません。
何よりも、相談者の方が気に入っているのは丸みを帯びたデザインの椅子。
そこで、家具の重みを意識して家具をセレクトすることをご提案しました。
重い家具と軽い家具。
物理的な重量はもちろんありますよね(当たり前!)。
ただ、ここでご提案したのは、
「重く感じる」家具と「軽く感じる」家具。
白い家具と黒い家具なら白い家具の方が軽く感じませんか?
色だけでなく、形によっても軽重を感じます。
四角もの■より丸いもの●、
厚いものより薄いものの方が軽やかな印象を受けるのではないでしょうか。
はたまた材質による違いも。
金属や皮はプラスチックやガラスと比べると重厚感を感じます。
違う色や形、材質のものを合わせたい場合、
この軽重の印象を合わせるのもひとつの手。
軽やかなイメージでまとめたい場合は、
軽く感じるアイテムで揃え、
重厚感が欲しい場合は、重みを感じるアイテムを揃えるということです。
今回の椅子選び、最終的に座面と背もたれはプラスチック製で、
脚は金属製の物をセレクトされました。
深い色味の木材の重みと金属の重みを揃えてまとめたのでした。
相談者の方も満足されたようで一安心。
家具が揃ったお部屋を見に行くのが楽しみです^^
443kikaku | なかむらよしみ
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※写真
横浜の山手西洋館、外交官の家。
かつて和館と洋館を繋いでいた廊下の一部の様子です。
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横浜山手の西洋館はどこも無料で見学可能!
折に触れて行われるイベントも楽しみです。
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