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畳っていいな。


京都に行ってきました。

祇園の街中に2017年6月10日にオープンした美術館です。

エントランスで靴を脱いで見学するスタイル。

展示室の床は畳です。

作品を畳に座って鑑賞できるよう、

ちょっと低めに掲示されています。

美術館はそれぞれ建物の雰囲気が違うものですが、

畳敷きの展示室は初めて。

靴を脱いでいる解放感と、

畳の優しい足ざわりのおかげでとてもリラックスした気分で鑑賞できました。

分譲マンションや新築戸建で「畳の部屋がないお家」がほとんどだった時期がありますが、

最近の新築では和室や、お部屋の一角に畳が敷いてあるお家を見かけるようになりました。

畳が長年(正倉院には奈良時代の畳が保管されているそうですよ!)使われてきたのには、

やっぱり訳があるのです!

1.夏すずしく冬あたたかい

2.湿度を調整できる

3.足触りがやわらかい

4.防音性(遮音効果・吸音効果)がある

5.空気清浄効果

6.優しい色合い

7.ごろ寝がしやすい^^

具体的に言うと、、

1.夏すずしく冬あたたかい

畳床(中の芯に当たる部分)には高い断熱性と保温性があります。

畳の厚さ(大きさも!)は地域によって違いますが、

関東での畳の厚さは大体5~6センチです。

この部分に空気が詰まっています。

空気は熱を伝えにくいという性質があるので、

床下からの冷えた空気を断熱し、

室内の熱を逃さない機能を備えています。

羽毛布団のような感じですね。

断熱効果は冷房の時にも効果あり!

2.湿度を調整できる

畳には吸放湿性が備わっています。

畳表(畳床を包んでいる物)の材質であるイグサはスポンジ状の構造で、

湿気を吸収する機能があり、

畳床の中の空気は湿気を放出するので、

湿度を調整することができます。

畳1帖分の自然吸湿能力は約500mlだそうです…!

3.足触りがやわらかい

畳表のイグサは空気をたくわえるので、

足を置いたときやわらかさを感じます。

畳床にも空気がたくわえられているため、

畳は空気を含んだクッションのようになっていて、

転んだ時にも衝撃を和らげてくれます。

4.防音性(遮音効果・吸音効果)がある

3で書いた通り、畳にはクッション性があるので、

足音等が響きにくいです。

小さなお子さんがいるご家庭で、

リビングの一角にクッション材を敷き詰めているのを見かけますが、

畳はこういったクッション材の代わりになります。

また、吸音性にも優れるので、

いろいろな音を吸収してくれて、

室内が静かに保てます

5.空気清浄効果

和室に入ったときの爽やかな香りは、イグサの香り。

イグサのは香りには鎮痛効果があるそうです。

また、二酸化ちっ素を吸着する働きもあるため、

畳は室内の空気を浄化してくれるのです。

リラックス効果を期待できます♪

6.優しい色合い

畳の色は自然の色。

自然の色は人間にとって心地よさをもたらすと言われています。

5で書いたさわやかな香りや空気清浄効果と相まって、

安らぎをもたらしてくれます。

7.ごろ寝がしやすい^^

畳は弾力性のある素材なので、

フローリングと比べてゴロリと横になっても体が痛くなりにくく、

吸湿性があるので、寝ていて汗をかいても比較的快適です。

取り込んだお洗濯物をフローリングの床に広げるのは少し抵抗があっても、

畳の床ならあまり抵抗がないのではないでしょうか?

心理的な要因もあるかもしれませんが、

フローリングよりも埃が舞い上がりにくいので、

布を広げやすいのが大きいと思います。

また、和室に取り込んだばかりの布団に寝転んでそのまま眠るときの幸せと言ったら…笑

カーペットの話の時にも書きましたが、

「こまめなお掃除」さえしていれば、

ダニやカビの繁殖もさほど心配いりません。

いろいろとメリットも多い、畳。

メリットを知ると、和室で育った身としては、

畳への愛着がますます湧いちゃいます…!

443kikaku | なかむらよしみ

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※写真

始めの2枚:ホテルオークラ神戸の客室と成城5丁目猪股庭園の書斎。どちらもステキなカーペット敷き。

後ろの2枚:神戸北の異人館街、英國館のチェックのカーペットと、洋館長屋の薔薇柄カーペット。

 

《リンク先一覧》

2017年6月10日オープンの美術館。

祇園甲部歌舞練場内の「八坂倶楽部」という建物を期間限定で美術館として利用中。

大正 2 年に建てられた建物で有形文化財とのこと。

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